「給料が安すぎる」「収入が上がらない」「生活が苦しい」と感じているITエンジニアの方も多いでしょう。一方で、業界全体から見ればエンジニアの平均年収はそこまで低くなく、高い給料を貰っているエンジニアもいます。
この記事では、データを交えながら給料が安すぎると言われている構造的原因を探り、どのように低賃金から脱却するべきか、年収100万円アップを目指す具体的なルートを解説していきます。
年収を上げるための転職を検討している方、または転職へ踏み切るべきか悩んでいる方は、一度プロのアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。キッカケエージェントでは年収アップを目指すあなたをサポートし、的確なキャリアアドバイスを実施します。
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今すぐ無料で相談するなぜITエンジニアの給料は「安すぎ」と言われるのか?

高年収イメージと実態に生じている深刻な乖離
ITエンジニアに対して抱くイメージは、IT業界の人(当事者)とIT業界以外の人(世間一般)とで大きく異なります。
・AIやロボット等の最先端の技術を扱うというイメージがある
・SNSや各種メディアにおいて、ITベンチャーのトップで年商〇億円といったような、一部のハイスペックな人物の露出が多い
このような理由で、世間一般からエンジニアは高年収だという目で見られがちです。しかし現実は、高くない給料から日々の生活費を捻出するだけで精一杯というエンジニアが多いのが実態です。
業界の搾取構造と個人のスキル停滞が招く低賃金ループ
ITエンジニアの給料が安すぎる理由には、業界の構造+個人のスキル停滞という二重の原因が絡んでいます。低賃金のループから脱出するためには、客観的な構造把握と効果的な行動が必要です。
本記事では、以下の4ステップで解決の道筋を立てていきます。
・客観的データ
・構造的理由
・交渉術
・環境改善
低給与の要因を掘り下げていき、年収アップのためのポイントを抑えたアクションを起こしていきましょう。
データで検証するITエンジニアの平均年収と手取り

他業種と比較した平均年収の高さと商流による格差
国税庁が実施した調査(※)によると、IT業界全体が含まれる「情報通信業」の年間平均給与は659.5万円で、全業種平均の477.5万円と比べ約180万円ほど高くなっています。
しかし、年収659.5万はあくまで平均値で、IT業界の中でも職種と商流によって明確な年収格差が生じています。
たとえばコンサルやPMといった職種、またメガベンチャーや大手SIer企業の正社員であれば年収は高く、マネージャークラスになれば1,000万円を超えることも珍しくありません。一方、下請けの仕事がメインの中小企業や、商流が低い工程を担当するエンジニアでは年収が300万~400万円で留まることもあります。
額面500万円と600万円の比較でわかる「手取り額」の現実
民間給与実態統計をみると、過去10年で情報通信業の平均給与は80万円近く上昇しているものの、物価の上昇に追いつかず、実質賃金はマイナスになっています。また、税金・社会保障費の国民負担率も微増傾向(※)にあり、給料が増えなければ額面に対する手取り額は減り続け、生活も苦しくなるというのが現実です。
以下は額面500万円と600万円で、手取り額がどのくらいになるのかシミュレーションした表ですが、税金や社会保障費を差し引くと、およそ額面年収の80%程度にまで減ります。
| 額面収入 | 年収500万円 | 年収600万円 |
| 健康保険料 | -25万円 | -30万円 |
| 厚生年金保険料 | -45万円 | -55万円 |
| 雇用保険料 | -3万円 | -4万円 |
| 住民税 | -24万円 | -30万円 |
| 所得税 | -13万円 | -20万円 |
| 手取り収入 | 390万円 | 461万円 |
本表はボーナス等を考慮せず、介護保険料を徴収されない40歳未満の東京都在住者を想定した参考額です。賞与額、手当て、家族構成によって多少違いはあるため正確な数字ではありません。
※参考:財務省HP 国民負担率の推移より
給与水準が停滞する「3つの構造的要因」

【業界構造】多重下請けによる中間マージンの中抜き
IT業界は多重請け構造が一般的で、商流が深くなればなるほど単価が低くなります。たとえばエンド企業が1名あたり月単価100万円でSEを発注したとすると、請け負った業者が更に下請けの業者に案件を流していきます。
| 商流 | 発注 / 受注金額 | マージン金額 |
| エンドユーザー | 100万/月で一次請けに発注 | |
| 一次請け(プライム)業者 | 80万/月で二次請けに発注 | マージン20万円 |
| 二次請け | 65万/月で三次請けに発注 | マージン15万円 |
| 三次請け | 55万/月で四次請けに発注 | マージン10万円 |
| 四次請け | 55万/月で受注 |
マージンの中抜きが発生し、四次請け企業で案件に携わるエンジニアには充分な給与が反映されにくくなる仕組みです。
【評価制度】「みなし残業」と「低い昇給率」に潜むリスク
固定残業(みなし残業)制度がある企業も多いですが、数字上は月給が上がったように見えても、実は賃金が低くなっているというリスクがあります。
| 所定労働時間の給料(170時間) | 30時間残業した場合の月給 | |
| 月給30万円 | 300,000円時給換算 1,764.7円 | 366,176円 |
| 月給33万円 (固定残業代30時間含む) | 280,500円時給換算 1,650円 | 330,000円 |
固定残業代を理由に、超過した分の残業代が払われないといったトラブルもあるようなので、注意が必要です。
また、物価が上昇し続けているため、昇給額、昇給率が低いと、実質の給料は目減りしていきます。大手企業を中心に労働組合がある企業では、近年春闘によって高水準のベースアップを要求し、2024年、2025年と連続で5%以上の賃上げが実現されました。
しかし、IT業界には労働組合がない企業も多く、低い賃上げ率で物価高に負けているケースもあるのが現実です。
【市場価値】「指示待ち」の姿勢が招くキャリアの停滞
IT業界では、スキルアップ、キャリアアップによって市場価値を上げていくことで報酬も上昇していくことが多いので、キャリアが伸び悩むと給料はなかなか上がっていきません。
能動的に新しいスキル取得に取り組み、主体的な行動でビジネスに貢献していくことが必要で、ただ言われたタスクをこなすだけの指示待ちの姿勢ではキャリアの停滞を招きます。自分からアクションを起こさないと給料が低いまま40代、50代を迎えることになるでしょう。
キャリア形成において注意すべき「効果の低い自己研鑽」

目的が不明確なまま取り組む資格取得のリスク
開発職では、資格よりも実務実績やポートフォリオが優先されるという現実があります。闇雲に資格を取っても評価されにくく、あまり市場価値の向上に直結しません。
資格試験は目標として設定しやすく、スキルアップのモチベーションとして機能しやすいですが、その試験に時間を費やすことが本当に有効かどうかは見極めた方がよいでしょう。
表層的な学習ではなくビジネスへの貢献度が重要
新しい技術、言語を習得してみようという意欲はエンジニアであれば持って当然で、それ自体は悪いことではありません。しかし、単に多くの言語を使えるようになっても、それだけでは市場価値は高まらないでしょう。
求められるのは「触ったことがある」レベルではなく、「その技術を使って何をどう解決し結果を残したか」という、ビジネスインパクトへの貢献度です。
現職での処遇改善を最大化する給与交渉術

評価制度を活用し会社が抱える「課題解決」へ貢献
今の環境で年収アップを目指すためには、自社の優先となっている課題解決に注力することがポイントです。技術へのこだわりだけでなく、たとえば人手不足や後進の育成等、会社の利益を考えた行動と実績が高評価に繋がっていきます。
評価面談で活用できる「定量的な実績アピール」の手法
評価面談では5W2Hを用いた報告で、上司が納得するビジネス価値を定量的にアピールするのがポイントです。
テンプレ:
Where(どこで)現在参画している現場のプロジェクトで
When(いつ)7月から9月のテストフェーズ
Who(誰が)自分が
What(何を)テスト自動化を導入、実装
Why(なぜ)他社メンバーで急な欠員が発生し、納期遅延の恐れがあったため
How(どうやって)Seleniumを用いて
How much(どれだけ)テスト工数を50%削減、顧客から評価され自社メンバー1名増員を実現
正当な評価が得られない場合の「環境変更」の判断基準
ビジネスへ貢献し実績を残したのに評価されず、昇給が見込めない場合は、転職に踏み切りましょう。
判断基準として、たとえば「自分のスキルレベル以上の人がいない」「評価基準が不公平で不透明」「業績が悪く給与に反映されない」等の事実が分かった場合、今の環境では構造的に限界かもしれません。
年収100万円アップを実現するための転職ロードマップ

商流を「2次請け・元請け」へ引き上げる
商流を2次請け、元請けに引き上げることで、マージン搾取から脱却でき、年収アップが期待できます。エンドユーザーから直接システム開発を請け負うことが多いのはSIerと呼ばれる業態の会社です。
市場価値を高める「スキルの掛け合わせ」による差別化
開発エンジニアでも、プラスαでクラウドインフラの設計構築経験がある人材は重宝され、市場価値が高まります。例えばバックエンドエンジニアでTerraformなどIaCの経験が1年以上あることで、年収が提示額から80万円アップした事例もあります。
年収の壁を突破するために不可欠な「リーダー・マネジメント経験」
30代以降の転職市場ではチーム管理経験の価値が評価されるので、年収が頭打ちにならないためにもリーダー・マネジメント経験は不可欠です。肩書ではなく実際の行動と成果が重要で、さらにそれを具体的に言語化できることが求められます。
さらなる高待遇を実現する「高単価職種」へのキャリアチェンジ
開発スキルを土台に、「SRE」「PM」「ITコンサル」など稼げる職種にキャリアチェンジする選択肢もあります。プログラマー、SEに比べ平均の年収レンジが高く、ポジションによっては1000万円以上も狙えるでしょう。
自分の今までのスキルと経験をどうやって年収アップに繋げるか、どのキャリア選択が自分に合っているか、答えが出ず迷っている方は、一度プロに相談してみるのがおすすめです。
キッカケエージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーが一人一人に寄り添い、最適な転職サポートを提供します。
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企業の健全性と商流の深さを見抜くための「逆質問」
商流の深さは求人情報で曖昧にされていることが多く、また財務諸表や中長期経営計画がHPで公開されていない企業もあります。採用面接の場を利用して担当者に逆質問することで確認するのが有効ですが、直接的に訊くのは失礼にあたるので、言い回しを工夫した方がよいでしょう。
| 質問例 | |
| 商流の深さを確認する | 「一次請け案件の割合はどのくらいですか?」 |
| 退職率を確認する | 「社員の定着率を高めるために取り組んでいることはありますか?」 |
| 売上成長率を確認する | 「長期的なビジョンや成長戦略について教えてください」 |
面接で評価を損なう「他責思考・受動的姿勢」の回避策
採用面接において、今の会社や給与への不満を口にするのはNGです。「環境を変えれば解決する」という態度は受動的で他責思考とみなされ、評価を損ないます。
企業は会社の利益になる人材を求めているので、志望理由は自身の利益(Take)だけでなく、事業への貢献(Give)を伝えるようにしましょう。
理想の条件を「確信」に変えるならキッカケエージェント

求人票には載らない「企業事情」と「隠れたニーズ」を共有
キッカケエージェントでは厳選したIT求人の中から、あなたの希望にマッチする選択肢を紹介します。その際担当者は「働きやすさ」「技術スタック」「資金の潤沢さ」といった企業の内部事情や、「今はQAエンジニアに良い条件の求人が多い」等、転職市場の隠れたニーズも教えてくれるのがポイントです。
通常では知ることが難しい、求人票には掲載されていない情報によって、より有利に転職を進められるでしょう。
スキルと経験から正しい市場価値を診断
スキル・経験の棚卸しから市場価値を算出するのは自分一人だとなかなか難しい作業です。キッカケエージェントにはエンジニア経験のあるキャリアアドバイザーが多数在籍しており、転職希望者の正しい市場価値を診断します。
適正な評価を得るための年収交渉もしっかりサポートしますので、適正値よりも年収が低くなってしまうリスクを防ぐことができるでしょう。
目先の年収アップではなく10年先を見据えた最適なキャリアパスを提案
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今すぐ無料で相談するまとめ:低賃金の現状を打破し、理想のキャリアへ踏み出す第一歩
ITエンジニアは決して給料が安い職種ではありません。低賃金の理由は、IT業界の構造や、低い昇給率、キャリアの停滞といった原因によります。
脱出するには、自らアクションを起こすことが重要です。ビジネス課題を解決し実績をアピールして昇給を実現させましょう。正当に評価されないのであれば、転職活動を開始し、理想のキャリアへの一歩を踏み出していってください。
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転職のミスマッチをゼロにする
キッカケエージェントは、あなたのオンリーワンのエンジニアキャリアを共創します
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
① 技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
② 興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
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