ジョブホッパーと呼ばれる、短い周期で転職を繰り返しているエンジニアの方も多くみられます。IT業界は他の業界に比べ、転職によってスキルアップしていくことが珍しくありません。とはいえ、早期離職と見なされると市場価値は下がるといわれます。
実際、その基準はどのくらいなのでしょうか?そして、なぜ低評価になるのでしょうか?「今すぐ会社を辞めたいけど、ジョブホッパーになってしまうのではないか?」「自分でも長く勤められる会社があるのか?」などの不安をお持ちの方もいると思います。
この記事ではそんな疑問にお答えし、ジョブホッパーがキャリアを立て直し、マイナスからの逆転を目指すためのリカバリー策について紹介していきます。
エンジニアのジョブホッパーとは?市場評価と判定基準

正社員なら1年未満の退職が短期離職の目安
IT業界においては正社員の場合、在籍1年未満での退職が短期離職とみなされるため、ジョブホッパーとは1年未満での離職を繰り返すエンジニアのことを指します。
世間一般では3年以内を短期離職とみなすことも多く、厚生労働省も入社後3年以内離職率という統計をしています。しかし、ITエンジニアの場合は1.5~2年程度でスキルと経験を積み、キャリアアップのために転職することも珍しくないため、3年で短くみられることは少ないでしょう。
2022年までのエンジニアバブルの時代は採用競争が過熱しており、ジョブホッパーでも選考において問題ないことが多かったです。しかし、需要が落ち着いた2023年以降は企業が採用枠を絞る傾向にあり、在籍1年未満での離職者は転職市場において不利になっています。
「年齢に対する経験社数」での足切り基準も存在
大手SIerや事業会社など比較的レベルが高い企業では、年齢に対する経験社数を書類選考の明確な判定の軸とし、合否が判断されることもあるのが現実です。
具体的には、経験社数が年齢÷10以下というのが基準になっており、20代であれば2社まで、30代なら3社までだと許容されますが、それを超えると足切りの対象となり、書類の通過率が下がります。
大手SIerや事業会社では、大手のプロジェクトを指揮できるような人材を時間をかけて育てたいという文化があるため、求職者の経験社数をシビアに判断する傾向にあります。
ジョブホッパーが選考で不利になる理由

数百万円規模に及ぶ採用と教育コストの赤字リスク
企業がジョブホッパーを敬遠する理由は、早期離職されることによって多額のコスト損失が発生するからです。正社員1名あたり、採用活動~採用後のオンボーディングまでに発生するコストは少なくとも百万、多いと数百万円規模に及びます。
| 主な項目 | 内容 | 相場 |
| 採用コスト | 求人広告費用、説明会、選考費用 | 数十万~百万程度 |
| 紹介手数料 | 求人エージェント経由で人材紹介を受けた場合の手数料 | 論理年収の35~40% |
| 育成・教育コスト | 教材費、研修費、人件費 | 数十万程度 |
オンボーディングまでの期間は、人材が利益を生み出す前であり、企業側にとっては赤字といえます。人材が定着しプロジェクトに入って利益を生み出せば回収できますが、早期離職されてしまうと、甚大な損失だけが残ることになります。
現場の教育リソース圧迫とオンボーディングの損失
SESやSIer企業における現場の教育リソース不足も、ジョブホッパーが不利になる理由の一つです。 現場担当者のリソースが限られる中、すぐに辞める可能性のある人材への教育や引き継ぎが敬遠される実情があります。
エンジニア採用バブルが終了したので、企業は採用時に教育コストや定着性を重視し、シビアに判定するようになりました。ジョブホッパーはどんなにスキルが魅力的でも「またすぐ辞めてしまわないだろうか」と疑問視され、結果として採用見送りになってしまうというわけです。
市場価値を回復させるためのキャリア立て直し術

社内異動を活用し環境を変える
今の仕事に不満があっても、会社を辞めずに環境を変えることができないかチャレンジしてみましょう。社内に今まで気付いていなかった魅力的な開発現場やプロジェクトが存在していることもあり、異動することで、まるで転職したように景色が変わることがあります。市場価値を高めつつ、在籍期間を稼ぐ戦略の一つです。
とはいえ、異動を活用し現在の会社に残るべきなのか、それとも転職するべきなのか、理想のキャリア実現のためには、どちらがベターなのかを一人で客観的に見極めるのは難しいでしょう。
キッカケエージェントでは、年間2,688名(2024年3月1日~2025年3月1日実績)の転職支援実績を持つIT転職のプロが、あなたが叶えたいキャリアから逆算し、現職に残るべきなのか、それとも職場を変えるべきなのかを、中長期的なキャリア設計を含めた戦略を立てたうえでアドバイスします。
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今すぐ無料で相談する採用コストの壁を越えやすい出戻りやリファラル
出戻りやリファラル(紹介採用)といった特殊な選考ルートでの転職もおすすめです。近年、人の繋がりを活かす新しい採用手法を取り入れる企業も増えてきており、ジョブホッパーにとっては企業側のコスト懸念と過去のネガティブイメージが払拭されるので、狙い目になります。
もちろん、過去の在籍企業からの評価が良いことや、実力を知っており信頼できる知人がいることが条件になりますが、企業にとっては採用コストや人材紹介料がかからず、ジョブホッパーゆえの足切りもないので、Win-Winの関係で入社に至れるでしょう。
現職での修復が困難なら評価軸の異なる企業を狙う
社内異動やリファラルが使えず、さらに現職に留まって経歴を浄化することも困難な場合は、評価軸が一般と異なる企業への転職を狙っていきましょう。
転職回数ではなく純粋な技術力で評価してくれる企業や、採用のタイミング的に転職回数を不問にしてくれそうな求人へと、ターゲットを絞っていくのが功を奏します。
転職回数を気にしない企業を見極める転職術

欠員補充やポテンシャル採用枠を狙う
ジョブホッパーの転職のコツとして、企業の採用目標達成の追い込み時期や、急な欠員補充など、経歴のハードルが下がるタイミングを狙うのが有効です。企業の状況によっては、何がなんでも人材を確保する必要が生じたために採用基準が緩和され、ポテンシャル次第で多少の転職回数の多さにも目をつぶってくれることがあります。
たとえば、2月~3月は狙い目の一つです。多くの企業は3月が決算期なので、採用目標達成実現のためプレッシャーがかかるからです。また、12月の賞与を受け取って退職する人を見越して求人を活発化させる時期でもあります。
経歴よりも技術力や定量的成果を評価する企業群
独自のコーディング試験を実施するなど、書類よりもスキル評価を重視する実力主義の企業を探すのも作戦の一つです。定着性よりも即戦力や技術力が優先して評価され、転職回数には寛容なので、ジョブホッパーでも選考を通過できる可能性があります。
スキル重視企業は、シリコンバレー系の外資ビッグテックや、少人数で早急にプロダクトをローンチする必要のあるベンチャーやスタートアップに多い傾向が見られます。しかし、企業によって差があり、方針も変わることがあるので見極めることが必要でしょう。
内部事情を知るプロを活用した確実な企業選び
企業ごとの本当の採用基準、欠員情報といった求人票から読み取れない情報は、個人で把握することが難しいので、転職エージェントを活用するのが基本です。
キッカケエージェントでは、社長や採用責任者、CTOと繋がりがあり、日々企業側から生の情報を収集しているプロの転職アドバイザーが多数在籍しているため、企業が求める人物像、採用背景、内部事情に基づく、的確な求人を紹介することが可能です。下記リンクからお気軽にご相談ください。
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環境や技術のせいにせず自身の反省と改善策を語る
面接で早期退職の理由を突っ込んで問われた際、「自分のやりたい技術が使えなかった」「会社に営業力がなく良い案件がなかった」等と環境のせいにしてしまうと、他責思考と見なされマイナス印象になります。
前職のミスマッチに対しては自身の力不足と捉えたうえで、どう改善するのかを語ることが重要です。「自分の実力不足で現場の技術に対応できなかった」など謙虚な反省を示し、「自己学習してスキルアップした」など前向きな改善点を述べましょう。面接官に、次は長く働いてくれそうだ、と確信してもらえるように回答してください。
スキル習得の自己欲求ではなく事業課題の解決を語る
早期退職を繰り返しているエンジニアは、職務経歴だけで自身のキャリアアップしか考えていないという印象を与えてしまうこともあります。したがって、入社後の目標や将来像を問われたときは、新しい技術を使いたいという個人的欲求ではなく、事業課題の解決を語ることで、自分勝手に映るリスクを払拭しましょう。
応募企業のビジョン、事業内容や業績といった項目を研究し、「サーバー構築経験を活かして障害発生率を改善したい」など、課題解決、事業貢献できる姿勢を出すことが重要です。
ジョブホッパーが定着できる環境の見極め方

社内で案件や部署を異動し環境を変えられる体制
自社開発やSESなどの業態を問わず、目の前の業務に行き詰まりを感じても、社内で疑似的に環境を変えられる企業であれば、ジョブホッパーでも定着しやすいといえます。
- 複数事業を持つ自社開発企業
- 案件の豊富なSIer、SES企業
- ジョブローテーション制度がある企業
カジュアル面談などで逆質問することにより、別の現場や部署へスムーズに異動できる柔軟な組織かどうかを確認してみましょう。
マネジメント以外の専門職も選べる柔軟なキャリア
マネジメント業務が嫌で会社側とぎくしゃくして転職してしまう、という事態を回避するため、社内で柔軟にキャリア選択できる企業がおすすめです。
大手SIerによくある管理職一択の道ではなく、テックリードやアーキテクトなど技術を極める選択肢も用意されているか、評価制度を確認してみましょう。
裁量を持って上流工程や技術選定から携われる環境
指示されたタスクをこなすことにやりがいを感じない人にとっては、単純作業よりも主体性が発揮できる仕事の方が長続きしやすいかもしれません。SESや受託開発であっても、エンド直請け案件が多く、自らの意見を技術選定や基本設計に反映しやすい環境の企業が良いでしょう。
商流の深さに関しては求人情報で曖昧にされていることも多いので、面談の逆質問で「一次請け案件の割合はどのくらいですか?」などと訊いて、確認してみることがポイントです。
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企業別の採用本音を熟知したオーダーメイドの面接対策
転職回数を気にしない企業、職歴より技術力重視で採用を行う企業の見極めは個人では難しいので、転職エージェントの力を借りるのが現実的でしょう。
キッカケエージェントには、企業の本音、内部事情に精通したアドバイザーが多数在籍しています。企業ごとのNGワードや求める人物像といったデータに基づいて、マイナスの経歴を魅力的なストーリーへ書き換えるための面接対策を行います。
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今すぐ無料で相談するまとめ
1年未満での転職を繰り返すエンジニアは、コスト損失と赤字リスクを恐れる企業側から敬遠され、選考において不利な存在です。市場価値を回復させるために、社内異動、リファラル採用や、ポテンシャル、スキル重視の選考を狙い、長く働ける環境で定着を目指しましょう。
自分に合った企業とマッチングするためには、転職のプロに相談するのが近道です。キッカケエージェントでは経験豊富なアドバイザーが最適な転職をサポートします。まずは客観的な市場価値を知るために、無料のキャリア相談から始めましょう。
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