求人サイトなどを見ていると、しばしば1day選考会の案内を目にすることがありますが、「全体像が掴めない」「ブラック企業が開催していそうで不安」「興味はあるけど、どんな準備をしていけばいいのか分からない」などと不安に思っていませんか?
この記事では、IT業界における1day選考会の基礎知識と対策をまとめました。1day選考会の特徴を把握し、効率的に大手企業に転職するためのポイントを解説しますので、お役立てください。
1day選考会とは?

1日で最終面接まで完結するスピーディーな選考会
1day選考会とは、会社説明から面接までが1日で完結する選考方式のことです。結果通知も早く、場合によってはその日のうちに内定が獲得できることもあります。土日に開催されることが多く、採用プロセスが凝縮されているので、求職者にとってはスピーディーで効率的な転職が実現できるイベントです。
人手不足の業界を中心に、近年では様々な企業が1day選考会を実施しており、IT業界では特にコンサルや大手SIer・SES企業で活発に行われています。
忙しいエンジニアがタイパ良く転職できる点がメリット
1day選考会の魅力は、何といっても圧倒的なスピード感で大手企業に転職できることでしょう。通常の選考プロセスだと、応募から最終面接まで少なくとも2週間以上かかり、筆記試験や面接のため企業に何度か足を運ぶこともありますが、1day選考会であれば週末の1日だけで完結します。
働きながらの転職活動では、面接のため何度もスケジュール調整し、場合によっては有給を使う必要もあります。しかし1day選考会であればそのような手間が省略され、忙しいエンジニアにとって時間対効果に優れた転職が実現できる点がメリットです。
デメリットは他社選考とのスケジュール調整が難しいこと
1day選考会では内定までのスピードが早いゆえに、他社選考との調整が難しくなるというデメリットがあります。時間の早さが落とし穴になり、他企業との比較検討の時間を取ることができなかったり、年収交渉が難航したり、といった点に注意しましょう。
例えば、第一志望の企業の選考プロセスがまだ終わっていない間に1day選考会で内定が出てしまい、近日中に承諾を求められて困ってしまう、といったケースが想定されます。
IT企業が1day選考会を積極開催する理由

優秀な求職者を早期獲得するため
企業側が1day選考会を開催しているのは、優秀な人材を取り逃がさないようにする、という目的からです。人が集まらないブラック企業だから1day選考会を行っているとは限らず、戦略的な理由で実施している優良企業も少なくありません。
エンジニア採用は競争が激化しており、優秀な人材は争奪戦になっています。大抵の求職者は複数社に応募するので、通常の選考スピードでは同業他社に人材を取られてしまうため、1day選考会によって早期に優秀な求職者を囲い込もうという狙いです。
平日が多忙な在職者に配慮し応募ハードルを下げるため
平日は仕事でなかなか時間が取れないことが多い現役のエンジニアへの配慮という点も、1day選考会を開く理由の一つです。
優秀なエンジニアほど残業やリーダー業務などで多忙なことが多く、転職の意志があっても活動が疎かになりがちです。選考を土日いずれかの1日に集約することで、平日の選考に参加しにくい層のハードルを下げ、応募意欲を高める狙いがあります。
面接官の工数削減と効率化
1day選考は、企業側にとってもシステム的なメリットがあります。 現場の優秀なエンジニアや役員を何度も面接に同席させるよりも、特定の1日に集約した方が企業全体のコストと工数が削減できるからです。
このように、企業が1day選考会を開催するのはやむを得ない理由からではなく、より良い人材を効果的に採用するための戦略的な理由によるものです。
1day選考会を積極開催するIT企業群と求める人材

ITコンサル:論理的思考力と顧客折衝スキルを重視
ITコンサルファームは1day選考会を頻繁に開催している企業群で、ビッグ4と呼ばれる著名な会社も積極的に実施しています。背景には、DX化の進展による需要増で事業領域と組織の拡大が進んでおり、それに伴う即戦力の獲得が急務になっていることがあげられます。
最上流工程や顧客折衝を担うため、求められる人物像は、高い論理的思考力と問題解決力を備えている人です。選考の場では技術選定の理由や課題解決のロジックなど、結論ファーストのコミュニケーションが強く問われます。
大手SIer・SES:多様な現場への適応力と推進力
プライム案件を抱える大手SIerやSES企業も、1day選考会を積極開催しています。慢性的な人材不足に加え、顧客のDX推進により現場の開発体制強化が急務となっている背景があります。
選考基準としては、プロジェクト推進力、上流工程の開発経験、リーダー経験といった、大規模プロジェクトでも通用する技術と経験値です。様々な現場環境に適応できるか、過去の現場でどう立ち回ったかが、重視されるでしょう。
メガベンチャー等:1day開催が稀で厳選採用
メガベンチャー等のWeb系自社開発企業は、少数精鋭の厳選採用を行う傾向にあり、エンジニア職の1day選考会は滅多に行われません。もし開催されたとしても、要件が非常に高いので注意が必要です。
カジュアル面談を含め複数回に渡って面接を行い、スキルと経験だけではなく、地頭の良さやカルチャーフィットを深く問い、人材を見抜いていきます。
1日で完結!1day選考会当日のスケジュール

会社説明から適性検査・面接までが1日で進行する
1day選考会は、対面実施とオンライン実施の2パターンに分かれます。基本的にはどちらも会社説明から面接まで1日で進行します。
それぞれの進み方の違いを把握して、当日にスムーズな進行ができるようにしましょう。
パターンA:対面実施・交流会型
| 場所 | オフィス |
| 所要時間 | 半日程度 |
| 流れの例 | 11:00〜 会社説明・プロジェクト紹介(30分~1時間) 12:00〜 現場エンジニアと交流会 13:30〜 簡易適性テスト 15:00〜 面接 |
| 特徴 | 説明会~筆記試験~交流会~面接までを1日で完結 |
パターンB:オンライン・1日集中型
| 場所 | オンライン(Zoom等) |
| 所要時間 | 半日~1日 |
| 流れの例 | 09:00〜 全体会社説明会(候補者全員参加) 10:00〜 個別面接(第1次) 1回あたり50分前後、順次開始 15:00~個別面接(第2次) |
| 特徴 | 1次面接終了後に合格者はそのまま2次(最終)面接に進むスピード重視のスタイル |
ミスマッチを防ぐため疑問は当日の内に確認
1day選考会ではスピード感を伴って合否が決まるので、面接という場を最大限活用して情報を引き出させることが鉄則となります。応募者側も選考会に合わせたスピードを持つことが不可欠です。
「内定をもらってから考える」では間に合わず、かといって理解が不十分なまま入社してしまうと、ミスマッチになりかねません。評価やアサインに関する不安や疑問は、面接の逆質問の時間などを使って当日中に解消しきることが重要です。
1day選考会までに準備しておくべき対策ステップ

ステップ1:経歴の棚卸し
スキルと経験を棚卸して応募書類に落とし込み、自らのキャリアにおける説得力のあるエピソードを構築し、面接で論理的に説明できるように準備しておきましょう。
ただ使用技術を並べるのではなく、「どんな状況で、何が課題で、どう行動し、どう解決したか」というプロセスに沿って開発実績を整理するのがポイントです。
ステップ2:システム全体像と技術選定の理由を語る準備
面接の応答対策として、技術的な深掘り質問に対して、論理的かつ自信を持って回答できる状態を作る必要があります。システム全体のアーキテクチャや、「なぜその技術・設計を選んだのか(Why)」を分かりやすく説明するトレーニングをしておきましょう。
ステップ3:企業研究と転職軸の明確化
1day選考会は面接時間が短いため、当日の説明会に依存せず事前に企業理解を深めておきましょう。また、「年収・やりがい・働き方」など絶対に譲れない転職の軸を明確にしておく必要があります。
当日になって企業の採用の狙いや求める人物像が理解できても、それに合わせてアプローチを修正している余裕がありません。同様に、面接において提示された条件面で何かが食い違ったときにも、自分の基準を変えて次に臨むことができません。
限られた面接時間の中で適切なアピールと逆質問ができるよう、自身の判断基準を明確にしておくことが重要です。
ステップ4:長丁場に備えた持ち物とコンディション調整
半日~1日がかりの選考を乗り切り、かつ実力を100%発揮できるよう、1day選考会の当日に向けてはコンディションを入念に調整しておくことが大事です。スポーツの大会や登山に備えるようなイメージで、集中力の持続と疲労対策、睡眠や食事といった体調管理が必要です。
必要な持ち物・準備リスト
| 対面 | 応募書類、筆記用具、印鑑、身分証明書、飲み物 |
| オンライン | パソコン、静かな環境、高速インターネット、バックアップ回線(テザリングなど) |
1day選考会当日に気をつけるべき注意点

待ち時間も評価対象。NGな振る舞いを回避する
選考会では当然のようにマナーも評価され、待ち時間の態度も見られています。対面・Web開催かかわらず些細なミスで落とされることがないように、マナー対策とコンプライアンス意識を徹底しリスク回避しましょう。
主な注意点
| 対面 | ・長い待ち時間でのスマホいじりはNG ・他の候補者との雑談は避ける |
| オンライン | ・回線トラブルがないよう接続環境を準備 ・背景に余計なものが映りこまない ・表示名を注意する(プライベートのニックネームにしない) |
即日内定でも即決は避け、雇用条件を必ず確認する
その場で合格を告げられても、雰囲気に流されて焦って内定承諾するのはおすすめしません。雇用条件書やオファー面談で自身の年収・評価をしっかり確認し、冷静に交渉・判断することが重要です。
感謝を伝えたうえで、「いったん持ち帰らせていただき、〇日までにお返事差し上げます」等と角を立てず丁寧に回答期限を調整してください。
配属ガチャを未然に防ぐ逆質問リスト

逆質問①参画するプロジェクトの規模や担当フェーズ
| 質問例 | ・どのくらいの割合で、プロジェクトに要件定義から携われるでしょうか? ・平均的なプロジェクトのチーム規模は何人くらいでしょうか? |
入社後に自分がどこまで裁量を持てるか、どんな経験が積めるかを明確にし、自身のキャリアパスに合致する環境かをシビアに見極める質問です。
逆質問②アサイン決定フローと人事評価の透明性
| 質問例 | ・案件の希望はどの程度通りますか? ・エンジニアの技術力はどのように人事評価に反映されますか? |
大手SESやSIerでよくある、希望しない案件へのアサイン(配属ガチャ)のリスクを回避するために、アサインの決定フローは確認しておいた方がいいでしょう。また、人事評価制度の透明性も重要項目です。
逆質問③リモートや残業の状況を把握
| 質問例 | ・稼働時間が多くなったときは、どちらに相談したらよいでしょうか? ・リモートワークを取り入れているということですが、チームでのリモートワークと出社の比率はどのくらいですか? |
ワークライフバランスの実態を探るための逆質問例です。「残業は多いですか?」「リモートワークはできますか?」とストレートに聞くのはやや失礼なので、面接官が答えやすく、かつリアルな実態が分かるよう遠回しに確認しましょう。
1day選考会突破にキッカケエージェントを頼る理由

理由①企業ごとの評価ポイントに合わせた専用の面接対策
キッカケエージェントは、企業との強い関係性や過去の支援実績を活かし、各社で異なる技術的な評価ポイントや選考フローといった内情にも通じています。
個人の情報収集や逆質問では得ることが難しい情報をもとに、各企業に合わせた的確な面接対策を行うことができます。
理由②職務経歴書の作成から年収交渉まで完全代行
忙しい現職エンジニアにとって、1day選考会を利用すると選考時間は短縮されますが、選考に向けた書類準備や、選考後の複数社との交渉・調整の難しさ、煩わしさは変わりません。
キッカケエージェントは、頭を悩ませる書類作成から、他社選考と足並みを揃えるための日程調整、選考後のシビアな年収交渉までを丸々サポートし、あなたの転職活動の負担を軽減させます。
理由③無理な転職は勧めず希望するキャリアに寄り添う
キッカケエージェントは、エンジニア一人ひとりの未来を大切にすることをモットーとしており、機械的に無差別応募させるような手法は取りません。「現職に残るのがベストなら転職を勧めない」というスタンスでエンジニアのキャリアに寄り添います。
個々人に最適化したサポートにより、アンケートではリピート希望率96%以上を獲得しています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
ITエンジニア転職のプロに
今すぐ無料で相談するまとめ:忙しいエンジニアこそ1day選考会を活用
1day選考会は忙しいエンジニアにとって、短時間で大手企業にキャリアアップを叶えるチャンスなので、ITコンサルやSIerへの転職を狙っている方は、積極的に活用してみてください。ただし、内定獲得のためには1day選考会特有のスピード感に対応し、対策を立てて準備する必要があります。
自分の転職の軸になる要素の抽出、入念な企業研究と逆質問の準備、他社選考との調整や給与交渉は、なかなか1人では難しいため、エージェントを頼るのがおすすめです。
キッカケエージェントでは1day選考会の知見も持ち合わせたアドバイザーが親身になって転職を支援しますので、下記リンクからお気軽にご相談ください。
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今すぐ無料で相談する参考記事
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今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
① 技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
② 興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
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