企業インタビュー|キッカケエージェント

銀行シェアトップの顧客基盤で挑む債券管理システム刷新。30代が主導する日本電子計算の開発現場とは?

銀行シェアトップの顧客基盤で挑む債券管理システム刷新。30代が主導する日本電子計算の開発現場とは?

最終更新日:2026.04.01

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銀行向け「債券管理システム」の領域でシェア95%を誇る顧客基盤と、NTTデータグループの盤石な経営力。これらを背景に、20年ぶりとなる債券管理システムの大規模な刷新プロジェクトに挑む日本電子計算株式会社。「金融=堅い」というイメージを覆し、30代の若手が中心となって最新技術やAI活用を推進する開発現場のリアルとは?

金融事業部第一統括部担当部長のS様、担当課長代理のO様に、変革期を迎えた組織の現在地と未来、そして共にシステムを創り上げる仲間への想いを伺いました。

シェアトップの安定した顧客基盤が可能にする攻めのエンジニアリング

S様・O様

貴社の事業内容と、取引先について教えてください。

O様:当社はNTTデータグループの一員として、公共・金融・法人分野など幅広い領域でITソリューションを提供しています。私たちが在籍する第一統括部は銀行の一般債管理という業務を支える基幹システムの開発・運用を手掛けている部署です。

メガバンクを含む主要20行と直接契約を結んでいますが、システムの利用者数で見ると、国内銀行の約95%が当社のシステムを使用していると言えます。まさに日本の金融インフラの屋台骨を支えています。

銀行にとって債券管理はミスが許されない正確性が求められる業務です。当社は長年の知見を凝縮した「債券管理業務パッケージ」を提供することで、お客様が複雑な事務作業から解放され、本来注力すべきコア業務に専念できる環境を実現しています。

S様:この「債券管理システム」の市場は非常にニッチであり、現在はほぼ当社だけが提供している状態です。私たちが開発する新機能や改善案がそのまま業界全体の新しいスタンダードになっていきます。単なるベンダーではなく、業界のトップとして課題を解決していくことが私たちの使命です。

他社にはない強みを教えてください。

S様:最大の強みは、属人化を排除し、組織としてドメイン知識を継承し続ける育成の仕組みです。実は、当社の債券管理システムがシェア95%に達したのは2020年頃と比較的新しい話です。

それ以前は強力な競合他社が存在していましたが、最終的にこの市場から撤退しました。その背景には、ベテランの退職に伴い業務知識が失われ、若手への継承がうまくいかなかったことがあるのではないかと推測されます。

対して当社は、2013年という早い段階から、若手向けの業務知識勉強会を開催し、徹底的にノウハウを共有してきました。金融の知識は一朝一夕では身につきませんが、当社には全10数回に及ぶテスト付きの勉強会や、過去のナレッジを動画で学べる環境があります。

その結果、平均年齢30代前半という若い組織でありながら、お客様であるメガバンクの担当者と対等に渡り合える専門性を維持できています。この教育文化が、95%という圧倒的なシェアを支え、盤石な顧客基盤にもつながっています。

安定した顧客基盤があるからこそ挑戦できる、エンジニアリングの醍醐味は何ですか?

O様:一番の醍醐味は、自分たちが作ったシステムが多くの銀行で使われるという影響力の大きさです。私たちはプライムベンダーとしてお客様に向き合い、要望をヒアリングして設計に落とし込みます。自分の書いたコードが日本の金融を動かしているという実感は、エンジニアにとって大きな自信になります。

S様:盤石な顧客基盤があるからこそ、次の時代を見据えた思い切った投資ができるのも強みです。大規模刷新プロジェクトなどはその最たる例です。2025年度から始動した、20年ぶりの刷新となる債券管理システムのプロジェクトでは、過去のしがらみを捨て、新しい技術にフルコミットできます。

目先の数字に一喜一憂せず、エンジニアが技術の力で理想のシステムを追求できる環境は、当社のようなトップ企業だからこそ叶う、贅沢な環境だと思います。若手が主体となり、これまでの常識を塗り替えていく面白さがあります。

大規模な刷新プロジェクトが始動!最新技術へ移行する挑戦

S様

2025年に始まった刷新プロジェクトと、エンジニアの役割を教えてください。

S様:現在運用している大手銀行様向けの債券管理の基幹システムのベースは2005年に構築されたものです。それから20年、メンテナンスを重ねてきましたが、技術の進化やお客様のニーズに合わせ、2025年度から多額の予算を投じた大規模刷新プロジェクトを始動させました。

2028年度のリリースを目指すこのプロジェクトは、これからの20年を支える新しい金融インフラを作る挑戦です。ここでエンジニアに求めているのは、単なる実装者ではなく、アーキテクチャの根幹から設計に関わる“創り手”としての役割です。

プロジェクトの規模が大きい分、若手であっても重要なポジションを任されるチャンスが豊富にあります。現在、第一統括部は社員の平均年齢が若く、30歳前後で大規模プロジェクトのPMとして活躍しているメンバーも珍しくありません。

今回の刷新で導入する最新技術や、移行背景についてお聞かせください。

S様:2005年の構築当時はStrutsやJSPを利用した技術がベストな選択だと考えていましたが、現在は技術の進化により、より安価で柔軟かつスピード感のある開発環境が求められています。今回の刷新では、最新の技術スタックへと移行する方針を掲げています。

どの最新技術を組み合わせれば、金融システムとしての堅牢性と開発の機敏性を両立できるかを議論しています。あえて特定のベンダー製品に縛られないOSSを軸に据えるのは、金融システムとしては非常にチャレンジングです。だからこそエンジニアとしての知的好奇心が刺激される環境だと思います。

レガシーを使い続けるのではなく、今どきの技術を使って、20年分の技術的負債を解消していく。この刷新プロセスに参加できることは、自身の市場価値を高める上で最高の成長機会になるはずです。

開発効率を高めるためのAI活用は、どのように進めているのでしょうか?

S様:私たちの現場では、AIをエンジニアの生産性を向上させるパートナーとして活用することを推奨しています。まだ道半ばではありますが、プログラミング時のコード補完やエラーチェック、そして膨大な過去の仕様書をベースにしたドキュメント生成など、AIで代替できる部分は積極的に任せていこうとしています。

また、私がマネージャーとして常に意識しているのは、「形式的なことに時間をかけるのはやめよう」ということです。人間は人間にしかできない設計や交渉に集中すべきだと考えています。

現場では若手メンバーを中心にAIをどう実務に組み込むかという試行錯誤が日常的に行われています。ツール導入には前向きで、エンジニアがストレスなく価値ある仕事に向き合える環境作りを加速させています。

平均年齢30代前半の若手が主役の自由な文化

O様

第一統括部の平均年齢は30代前半と伺いました。若手が中心となって活躍できる理由は何ですか?

S様:弊部の平均年齢は30代前半と、金融系としては驚くほど若い組織です。私自身が43歳ですが、部内では上の年代にあたります。20代から30代前半がボリュームゾーンで、ベテランは数名という構成です。

若手が中心となって活躍できる最大の理由は、年功序列ではなく、実力と意欲があれば重要なポジションを積極的に任せる文化があるからです。例えば、31歳で担当課長代理を務めるメンバーがいるなど、大規模プロジェクトのマネジメントを牽引したりする若手が当たり前のように存在します。

また、週1回の勉強会などの仕組みによって、若手が早期に高度なドメイン知識を習得できる環境が整っていることも大きいですね。知識が属人化せず、組織的に継承されるサイクルがあるからこそ、経験が浅い段階からでも自信を持ってプロジェクトを主導していける土壌があるのだと感じています。

「形式的な朝会は廃止」など、管理職が大切にする組織文化について教えてください。

S様:私はマネージャーになって10年ほどですが、一貫して形式主義を見直すことを大切にしてきました。かつては朝会を行っていましたが、今は私たちのチームではやめています。誰が聞いているかもわからない中で、自分のタスクを独り言のように喋るだけの時間は、仕事の本質ではないと感じたからです。

9時に出社することや形式を整えること自体が重要ではないと私は考えています。それよりも、メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、自分のミッションを理解して主体的に動くことのほうがはるかに重要です。また、何か違うと感じたら、役職に関係なく改善すべきだと言い合える風通しの良さを重視しています。

チームのメンバーをガチガチのルールで縛るのではなく、プロフェッショナルとして信頼して任せています。自由と責任のバランスが個々の成長を加速させ、結果として組織全体の強い機動力につながっていると考えています。

10時出社やフルフレックスなど、現場のリアルな働き方について教えてください。

O様:私たちのチームはフルフレックス制で、柔軟な働き方をしています。朝が苦手なメンバーも多く、10時頃に出社するスタイルが一般的です。本来の定時は9時から17時半ですが、出社時間を1時間ほど後ろにずらすことを可能にするなど、個人の生活リズムに合わせて調整しています。

午前中に集中してお客様との打ち合わせを行い、午後は社内ミーティングや実作業に充てるといった、効率を重視したスケジュール管理をしています。また、テレワークと出社の比率は6対4か7対3程度で、在宅ワークも積極的に活用しています。

もちろん、金融システムという性質上、障害対応などのための当番制は設けていますが、それ以外は個人の裁量が大きいです。Teamsなどのチャットツールを使いこなしているため、対面でなくてもコミュニケーションの壁を感じることはありません。エンジニアが最も高いパフォーマンスを出せる環境を自分たちで最適化しています。

入社6年目で大規模プロジェクトのPMへ。実力主義で叶える市場価値

S様

入社6年目で大規模プロジェクトのPMへ抜擢されるなど、早期昇格が可能な仕組みについて教えてください。

S様:年度評価では、単に今の仕事ができているかだけでなく「次の職位の仕事ができそうか」という視点を重視しています。私たちはプライムベンダーとして常にお客様の最前線に立つため、早期にリーダーシップを発揮できる人材が評価されやすく、昇格も早いです。

実際、入社6年目頃には大規模なプロジェクトを牽引するPMを任されるメンバーも少なくありません。こうしたスピード感のある抜擢が可能なのは、部の売上や利益が他部門に比べても潤沢で、成果を出した人間をしっかりと評価し、還元できる土壌があるからです。

指示待ちではなく、自ら付加価値を創造し、全体感を俯瞰して動けるエンジニアであれば、年齢に関係なく市場価値の高いポジションへとステップアップしていける環境です。

成果が給与に反映される仕組みを教えてください。

S様:評価の軸となるのは、技術力はもちろん、お客様との関係構築力や付加価値の創造、そしてプロジェクトの完遂力など、5つの行動指標に基づいています。安定した経営基盤があるからこそ、こうした透明性の高い報酬体系を維持し、個々の頑張りを評価し、報酬として還元することができています。

リーダー職だけでなく、技術を極めるプロフェッショナル制度もあるのでしょうか?

S様:マネジメントだけでなく、プロフェッショナル制度も設けています。以前はマネジメント職が優遇される傾向もありましたが、現在は技術に特化したエンジニアを適正に評価する道が確立されています。

ただし、ここで定義するプロフェッショナルとは、単に一人の技術者として優れているだけの人ではありません。自身の卓越した知見を活かし、チームの若手や中堅層に技術を教え、組織全体の底上げに貢献できる人材を指しています。属人化を防ぎ、組織として技術力を継承していく姿勢こそが、当社の強みであり、今の結果を作り上げたと言えます。

もちろん、この制度においてもマネジメント職と同等の報酬や職位が用意されています。リーダーとして組織を動かすか、スペシャリストとして技術で組織を導くか。自身の志向に合わせて、誇りを持って専門性を磨き続けていける環境が整っています。

家族も喜ぶ福利厚生と教育。未経験でもプロへ成長できる環境

O様

家族も喜ぶユニークな福利厚生について教えてください。

S様:特にユニークで好評なのが、家族も参加できる大規模な忘年会です。東京地区だけで800〜900名が集まる一大イベントで、ホテルの大広間を貸し切って行います。

中でも一番人気なのが、数年に一度開催されるディズニーの「ホテルミラコスタ」でのパーティーです。社員だけでなく、奥様やお子様も招待して一緒に楽しめるので、家族に喜んでもらえるのが嬉しい、という声をよく聞きます。普段なかなか見られない同僚の家族思いな一面が見られるのも良いコミュニケーションになっています。

O様:日常的なものでは、毎週水曜日に映画チケットが格安で購入できる制度も地味ながら人気ですね。社員だけでなくその家族の幸せも大切にする温かい社風が根付いている会社です。

金融未経験でも安心な、勉強会や教育プログラムの詳細を聞かせてください。

S様:金融、特に一般債というニッチな領域の業務知識を、入社時点で持っている人はまずいません。そのため、未経験であることを前提とした手厚い教育体制を整えています。具体的には、2013年頃から続いている業務知識勉強会を、新人向けに毎週実施しています。

全10数回にわたる講義形式で、最後にはテストも行い、知識の定着を確認します。過去の講義はすべて動画でアーカイブされているので、中途入社の方も自分のペースでいつでも学習可能です。

また、業務知識だけでなく、システム技術に関する勉強会も活発です。プログラムの読み方やフレームワークの概念、さらには今回の刷新に向けた最新技術のキャッチアップなど、現場で必要なスキルを体系的に学べる機会を提供しています。

最後に、どのような想いを持つエンジニアに入社してほしいか教えてください。

O様:IT業界というと過酷な環境をイメージする方もいるかもしれませんが、当社はNTTデータグループとしての安定した経営基盤があり、無理なく長く働ける職場です。やる気がある方は大歓迎ですので、ぜひ安心して飛び込んできてください。

S様:現在の職場は若手が多く、実力次第で早期に昇格・活躍できる環境が広がっています。だからこそ求めているのは、安定を求めるだけでなく、「ITが好き」「新しい技術で課題を解決したい」という熱意を持った方です。

チームをグイグイ引っ張っていくリーダーシップのある方や、既存の枠にとらわれずに改善を提案できる「チャレンジングな心」を持った方にぜひ来ていただきたいですね。盤石な顧客基盤とベンチャーのような活気が共存するこの面白い環境で、一緒に新しい金融システムを創り上げていきましょう。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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