企業インタビュー|キッカケエージェント

地銀のDXを「一次請け」で。銀行役員に伴走し、現場の声をシステムに変える“手触り感”

地銀のDXを「一次請け」で。銀行役員に伴走し、現場の声をシステムに変える“手触り感”

最終更新日:2026.04.09

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NTTデータグループの盤石な経営基盤と、地方銀行のローン審査を支える個人融資管理システムにおける業界トップクラスの顧客基盤を武器に、地銀のDXを牽引しているのが日本電子計算株式会社(以下JIP)です。「金融系=堅い、長時間労働」という旧来のイメージを覆し、残業ゼロでも手当が支給される合理的な仕組みや、生成AI活用をチームで面白がる開発現場が特徴です。

融資ビジネス統括部担当課長のK様、エンジニアのT様に、一次請けとして銀行の役員に伴走する仕事の醍醐味、そして未経験からでもリーダーへステップアップできるキャリアのスピード感について伺いました。

ローン審査の裏側を支える。JIPが地銀に選ばれ続ける理由

K様

地銀のDXを担う「一次請け」としての、融資ビジネス統括部の役割を教えてください。

K様:融資ビジネス統括部は地銀を主な顧客とし、個人ローンの審査や保証を支援するパッケージシステムを提供しています。私たちの特徴は、お客様の懐へ深く入り込む「一次請け」という立ち位置です。営業、システム開発、保守という3つのチームが密に連携し、パッケージの提案から実際の要件定義・開発・システム導入・保守までを手掛けます。

単に仕様書通りに作るのではなく、銀行の方々と直接机を並べて、何が必要かを議論しながらシステムの企画や開発を進めるのが私たちのスタイルです。最近では、融資業務全般を一元管理する「個人ローン統合管理システム」といった領域にも挑戦し、地銀全体の業務変革を足元から支えています。

NTTデータグループという安定した経営基盤を活用しながら、現場では協力会社を含めた多様なメンバーをまとめ上げるハブのような役割も果たしています。責任は重大ですが、システムの設計が銀行のサービス品質につながる緊張感と、それを主導できる醍醐味はこの部署ならではです。

現場ならではの「手触り感」とはどのようなものですか。

K様:「手触り感」というのは、扱う領域の身近さと、開発の全体が見える透明性を表現したものです。私たちがシステムを通じて支えている住宅ローンやカードローンの審査は、自分たちも人生のどこかで触れる馴染みのあるサービスです。

だからこそ「この機能があれば便利だ」といったユーザー視点の感覚が、そのまま設計のヒントとして活きてくるのが面白さでもあります。

また、一次請けとして顧客の役員層から直接、経営課題やシステムの目的について話を伺うことができます。それらを受けての仕様定義など「エンジニアとしての判断がどのようにシステムの価値に結びつくか」を肌で感じられる点も魅力です。

要件定義という上流から保守まで、全てのプロセスに関われるため、「今、何のためにこのコードを書いているのか」という迷いも生じません。細分化された工程の一部のみを担う開発とは異なり、全体像を把握した上でプロジェクトに向き合えるため、仕事の手応えが非常に大きいです。

提供しているシステムの強みをお聞かせください。

K様:私たちが提供している個人融資管理システムの強みは本部集中型の標準業務運用をカバーする「パッケージ」と、銀行ごとの「個別対応」を両立させる柔軟なカスタマイズ力にあります。

地銀は一見同じ業務フローに見えて、各行独自の審査基準や運用ルールを大切にしています。私たちはベースとなる共通パッケージシステムを提供した上で、初期導入時に丁寧なヒアリングを重ね、その銀行にしかない独自機能を追加します。

この細やかな対応こそが、JIPが選ばれ続ける理由です。既成のシステムをそのまま提供するのではなく、お客様の課題に合わせて形を変える「適応力」が強みです。技術の力で、地銀の「こうしたい」を一つひとつ形にしています。

現在、私たちの個人融資管理システムは業界で2番手、3番手のシェアを誇りますが、さらに盤石にするために取り組んでいるのが、ローン業務全体をカバーする個人ローン統合管理システムです。この新システムをフックに、地銀のあらゆるニーズに応えるトータルソリューションを構築し、業界トップシェアを目指しています。

社長の人柄が決め手。未経験でも馴染みやすいフラットな文化

T様

土木から金融という異なる業界でエンジニアとしての経歴を持つK様が、入社を決めた理由を教えてください。

K様:私の入社理由は少し特殊かもしれません。元々の専攻は土木工学で、橋梁計算の分野で高い技術力を持っていたJIPを志望したのが始まりでした。当時は金融に興味があったわけではなく、学んできた専門性を活かしたいという一心でした。

その後、社内でのキャリアを重ねる中で「土木以外の領域も経験してみたい」と考えるようになり、金融事業部へ異動しました。

システム開発の基礎知識はあったものの、金融領域についてはゼロからのスタートだったので、戸惑うことも多かったですね。それでも、住宅ローンやカードローンといった日常生活で実際に触れるサービスが対象だったこともあり、馴染むまでそう時間はかかりませんでした。

未経験の分野でも、まずは自分から案件を引き取り、手を動かしてみる。そんな自走する姿勢を受け入れてくれる土壌があったからこそ、金融未経験の私でも溶け込むことができたのだと感じます。

金融知識ゼロだったT様が、短期間でリーダーへ成長できた背景を教えてください。

T様:大学時代の恩師がJIPの当時の社長と旧知の仲だったことが、入社のきっかけです。恩師から「社長の人柄が素晴らしいから」と強く推されたのが決め手となりました。この信頼できる「人」のつながりがあったことは、心強い後押しになりました。

入社後は大学の入試管理システムに携わる部署を経て、5年前のジョブローテーションにより金融事業部へ異動しました。当時は金融の「き」の字も知らない状態でしたが、新しく配属されたメンバー向けに金融関連の知識を学ぶ勉強会が頻繁に開催されるなど、一から学べる仕組みが用意されていたため、短期間でついていけるようになりました。

会社側が未経験でも着実にステップアップできる環境を積極的に用意してくれているため、金融業界特有の専門用語の壁も恐れずに乗り越えられたのだと思います。

現在では開発リーダーとして設計や上流工程の取りまとめを任されています。知識の有無よりも、新しいことに挑戦し続ける意欲さえあれば、スピーディーに活躍の場が広がる環境です。

若手が上司と率直に対話できるフラットな風土はなぜ生まれたのでしょうか。

T様:当部署には、職位による上下関係を過度に意識させないフラットな風土が根付いています。これは決して「なぁなぁ」な関係ではなく、「お客様にとって何が最善か」を全員が共通のゴールとして持っているからです。

マネジャーやリーダーからの指示であっても、現場の観点から「それは違うのではないか」と思えば、若手であっても意見をぶつけ合います。

むしろ、上司が間違っている可能性を前提に、誰もが忌憚なく発言できる空気感があります。トップダウンの指示よりも、論理的で顧客のメリットになるアイデアが尊重される文化なのです。

こうした風土は一朝一夕にできたものではなく、現場の声に耳を傾ける社長の姿勢や、チーム全体で「より良いシステムを追求する」という誠実な意思決定の積み重ねによるものだと考えます。

自分の考えを発信することを恐れず、チームの一員として対等に議論できる環境が、システムを磨き上げると同時に、個々のメンバーの判断力を鍛える絶好の成長機会となっています。

残業なしでも給与が安定。エンジニアの生活を守る会社の想い

T様

残業なしでも手当が出る「スマートワーク手当」について教えてください。

T様:当社では現在、全社を挙げて残業ありきではない環境作りを進めています。その代表的な制度が「スマートワーク手当」という仕組みです。かつてIT業界は、タクシー帰りが当たり前という風潮がありましたが、そうした状況を根本から改善しようという意志が反映されています。

具体的には、日々の業務で一定の水準を満たしていれば、実際の残業時間がゼロであっても毎月一定時間分の残業手当が支給されます。私自身、昨年はほぼ残業がない状態が続いていましたが、この手当のおかげで給与面を気にすることなく業務に集中できました。

効率的に仕事を終えて早く帰る人ほど、時間的なゆとりと安定した報酬の両方を得られるという合理的な考え方です。現場の私たちにとっても、生活の質を保ちながらモチベーション高く働き続けられる、心強い福利厚生の一つになっています。

テレワーク手当やディスプレイ支給など、テレワークを支える制度について教えてください。

T様:テレワーク時の細かな負担を会社がしっかりとサポートしてくれる点も、JIPの大きな魅力だと感じています。

例えば、1日のうち3時間以上を在宅で勤務した場合には、「テレワーク手当」が支給されます。これは在宅によって発生する電気代や水道代といった光熱費を補填する手当で、会社側がエンジニアの実生活に寄り添ってくれている制度だと感じています。

環境面では、会社支給のノートパソコンに加えて、希望者には自宅作業用の外付けディスプレイも貸与されます。オフィスと同じようにデュアルモニター環境で仕事ができるため、開発の生産性も格段に向上しました。

こうした実用性の高いツールや手当が用意されているおかげで、自宅でも不便さを感じることなく、業務に集中できます。

社員の皆様は出社勤務とテレワークをどのように選択されているのでしょうか。

K様:働き方については、個人の裁量や各プロジェクトのフェーズに合わせて柔軟に選択できます。現在は会社全体としてテレワークが推奨されており、私自身も在宅勤務と出社がちょうど半分ずつくらいの割合で推移しています。

基本的にはシステム開発や設計に集中したい時はテレワークを選び、お客様との対面での打ち合わせやチーム内での綿密な調整が必要な時は出社するというスタイルが定着しています。特に私のように子どもがいる身としては、通勤時間を削減して家庭とのバランスを保てる現在の環境は非常に助かっています。

もちろん、出社してメンバーと顔を合わせる会話を好む人もいれば、テレワークで黙々と進めることを好む人もいて、それぞれの希望を尊重し合える風土があります。プロジェクトの進捗に支障が出ない範囲であれば、本人の状況に合わせた最適な働き方のバランスを自分で決められる環境です。

銀行の要望を最新技術で叶える。レガシー脱却への挑戦

K様

JavaからC#まで、最適な技術を選べる柔軟性について教えてください。

K様:私たちの主力プロダクトである個人融資管理システムはJavaで開発していますが、ひとつの技術に限定しているわけではありません。システムの特性やお客様の要望に応じて柔軟に選定しており、保証管理システムにはC言語を採用しています。

また、Tが担当している地銀のお客様との協業プロジェクトではC#を導入するなど、状況に合わせて選択しています。JavaとC#は言語としての親和性が高いため、どちらかの経験があれば入社後もスムーズに習得できます。

私たちはパッケージ製品を保守するだけでなく、業務全体をカバーするトータルシステムへと進化させる目標を掲げています。その過程で最も効果的な技術は何かを常に議論しており、エンジニアの知見を活かして最適な選択が可能です。既存の枠組みに縛られず、技術的な興味を追求しながら開発に打ち込める環境と言えます。

生成AIの活用研究など、最新技術をチームで面白がる文化について教えてください。

K様:金融業界のシステムは堅実さが求められますが、私たちの事業部では最新技術を面白がる文化が根付いています。社内には独自の生成AIツールが存在しており、業務への組み込みについて研究を進めています。

具体的には、週に一度有志による情報交換会を開催し、各自が試した活用方法や最新モデルの動向を共有してきました。この場は非常にフラットな雰囲気であり、若手からベテランまで技術への興味を軸に意見を交わすことが可能です。

まだ業務システム自体に生成AIを組み込む段階ではありませんが、要件定義の整理やテスト工程の効率化など、現場での活用シーンは広がっています。既存の安定したシステムを守りつつ、新しい技術がもたらす可能性をチーム全員で探究できるのは大きな魅力と言えるでしょう。最新のトレンドを常に追いかけ、仕事の中に楽しみを見出したい方にはおすすめの環境です。

NTTデータグループの安定基盤の上で「攻め」の開発ができる魅力は何でしょうか。

K様:NTTデータグループの一員であることは、エンジニアにとって恵まれた環境と言えます。グループ内には最新の技術情報やプロジェクト管理のノウハウが集約されたポータルサイトが存在しており、まさに知識の宝庫です。社内では「お宝」と表現されるほど価値のある情報が豊富に揃っており、NTTデータグループから移ってきたメンバーの知見にも触れられます。

地銀という安定した顧客基盤の上で、最先端のナレッジを活かして「攻め」の提案ができる点はJIPならではの面白さです。既存のパッケージに満足することなく、融資業務全般を個人ローン統合管理する新しい仕組みを自分たちの手で構築していく工程は、非常に挑戦的な手応えを感じられるでしょう。安定した組織の恩恵を受けながらも、常に変革を求める現場の熱量を実感できるはずです。

地銀の変革期を共に楽しむ。挑戦を愛するエンジニアの居場所

K様・T様

半年でPLを目指せる上流工程にて、キャリアのスピード感について教えてください。

K様:入社後はまず、当社の主力である個人融資管理システムのパッケージ理解や、業務知識を深めるための勉強会からスタートしていただきます。金融知識は後からいくらでも身につけられるため、システム開発の基礎があれば心配はいりません。

最初の数ヶ月はプロジェクトや保守の案件に入り、テスト工程などを通じて実際のシステムの全体像を掴んでいただきます。その後、徐々に基本設計や要件定義といった上流工程へとシフトしていきます。

目安としては、入社から半年ほどで小規模な案件のリーダーやPMを任せたいと考えています。一次請けとして顧客と直接向き合う立場だからこそ、短期間で設計からリリースまでを見届ける貴重な経験を積めるでしょう。主体的に学び、領域を広げていく意欲のある方であれば、驚くほどの速さで自身の成長を実感できるはずです。

案件を自ら引き取って動く「自走するエンジニア」が評価されるのはなぜでしょうか。

K様:当部署で高く評価されるのは、指示を待つのではなく、自ら課題を拾い上げてスピーディーに行動できるエンジニアです。

一次請けという環境では、顧客や協力会社、社内営業など多くの関係者をまとめ上げる調整力が求められます。そのため、コードを書く技術力だけでなく、プロジェクトを完遂させるために何が必要かを自分で判断し、責任を持って案件を動かせる姿勢を重視しています。実際に、自分で案件を引き取って粘り強くやり遂げるメンバーは、昇進や昇給のスピードも速い傾向が見られます。

私たちは銀行の役員層と対等に議論し、最適な提案を行うパートナーとしての役割を担っているため、受け身の姿勢では仕事の醍醐味を十分に味わえません。自走する力こそが、地銀のDXを推進する原動力になると考えています。

高い主体性を持って、自分の力で組織やサービスをアップデートしていきたいという意気込みは大歓迎です。

チャレンジを望む候補者へのメッセージをお聞かせください。

K様:私たちが向き合うのは顧客と直接つながれる現場であり、ビジネスの最前線と言えます。ここで得られる現場の声を、組織やサービスに変えていく力にするためには、皆様の判断力とコミュニケーション力にかかっています。私たちと一緒に、新しい領域へのチャレンジを楽しみましょう。

T様:私自身、5年前までは金融の知識が全くない状態でしたが、一から学べる教育体制のおかげで不安なく今の立場まで成長できました。

現在、地銀は全国的に大きな業務変革の時期を迎えており、当社もその潮流の中で新しい挑戦を続けております。こうした変化の激しい業界で、未知の事柄に取り組むのが好きな方にはおすすめの職場です。

K様:一次請けとして最上流から携わる経験は、エンジニアとしての自信につながるでしょう。地銀の変革期を技術の力でリードしたいと願う皆様と、共にお仕事ができる日をチーム一同心待ちにしております。

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IT菩薩モロー

この記事を監修した人

毛呂 淳一朗 「IT菩薩モロー」

YouTubeでITエンジニアの転職やキャリアに関する情報を発信するキャリア系インフルエンサー。YouTubeチャンネル登録者数は3.4万人(2025年4月時点)。

エンジニア採用担当としての経験も豊富で、企業が求める人材や視点も熟知。その経験を活かし、現在はITエンジニア特化のキャリア支援企業「キッカケエージェント」を立ち上げ、月間120人のITエンジニアと面談を行う。エンジニアのキャリア志向と企業課題の解決を両立する最適な人材紹介を提供。

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